
タイ・バンコク – 2025年11月27日
APACを代表するオンライン決済ソリューションプロバイダーであるOmise Co., Ltd.(以下、Omise)は、新サービス「Omise MCP」の提供を開始することをお知らせします。本サービスは、AIエージェントをOmiseの決済機能全体に接続できるようにするもので、加盟店はカスタムAPIを用意することなく、安全で構造化された信頼性の高い方法で、AIシステム、エージェントから60を超えるOmiseの決済ツールにアクセスできるようになります。
Omise MCPの提供は、「すべての人にとって、もっと手軽に決済へアクセスできる世界をつくる」というOmiseのミッションを体現するとともに、APACにおけるフィンテックのイノベーターとしての役割をさらに強化するものです。AIが単なる応答の生成から実際のアクションを実行できる段階へと進化するなか、OmiseはOmise MCPの導入により、AIエージェントが金融業務の実行やワークフローの自動化、決済プロセス全体のシームレスな連携・管理を可能にすることで、引き続き業界をリードしていきます。
Omiseの創業者兼CEOの長谷川潤は、次のように述べています。
「商取引の未来を左右するのは人の可能性だけでなく、システムがいかに知的に人の業務を補完できるかという点です。
Omise MCPを活用することで、AIは決済を“監視”だけの存在から、“運用”する主体へと進化します。これは、受動的なフィンテックから、知的な金融オーケストレーションへの転換を意味します。企業は複雑さを抱えることなく事業拡大でき、消費者は自分にとって使いやすい決済体験を受けられるようになります」
Omise MCPは、AIエージェントおよび大規模言語モデル(LLM)と外部ツールを接続するオープン標準であるModel Context Protocol(MCP)をベースにしており、AIシステムが決済と安全かつ双方向に連携できる環境を提供します。この基盤により、AIエージェントは複雑な金融タスクを独立して確実に遂行できるようになります。
さらにOmise MCPでは、決済の流れ全体を支える60を超えるツール群が利用可能です。決済受付、取引管理、定期課金、送金、監視など、多岐にわたる領域をカバーします。
これらの機能を活用することで、AIエージェントは決済に関わる具体的な作業を実行できるようになります。クレジットカード、銀行アプリ、電子ウォレット、QRコードを利用した決済の受付や、ワンクリックでの返金処理、さらに照合、仕入先への支払い、運用レポート作成といった工数のかかるタスクも自動化できます。
Omiseのグループ最高技術責任者(CTO)Amborish Acharyaは、次のように述べています。
「Omise MCPを構築するにあたり、ひとつだけ譲れない原則を掲げました。それは、金融グレードの信頼性を実現することです。AIが決済を本当に変革するためには、基盤が安全で予測可能、大規模運用にも耐えうることが不可欠です。Omise MCPはその基盤を提供し、AIエージェントが従来の金融システムと同じレベルの信頼性で資金を扱える環境を整えるとともに、自動化や自律運用における全く新しい可能性を開きます」
Omise MCPは、単なる決済のデジタル化を超え、AIと共に知的で柔軟かつ協働的に機能する未来を切り拓く一歩です。
ご利用の詳細については、ドキュメントをご覧ください。
Omiseについて
2013年に設立されたOmiseは、タイ、シンガポール、マレーシア、日本、アメリカで事業を展開し、決済分野をリードするプロバイダーです。革新性、安全性、パフォーマンスに注力し、急速に変化するデジタル環境に対応すべく、常に進化を続けています。アジア太平洋地域での決済技術に関する豊富な専門知識を生かし、米国では決済プロバイダーとして上位25社に含まれます。安全かつ信頼性の高いソリューションを通じて、誰もが参加できる持続可能なデジタル経済への移行を支援しています。