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2025年の年末年始商戦で、大きく売上を伸ばすには

September 29, 2025

師走が近づくと、きらめくイルミネーションや楽しいお祝いムードが街中にあふれます。この時期は小売業にとって、1年で最も忙しく最も重要な時期です。ブラックフライデー、お歳暮、クリスマス、お正月、初売り、福袋と、ビジネスチャンスが次々と到来します。

年末年始商戦はビジネスを一歩も二歩も前進させる絶好の機会です。ただし、この機会はどのビジネスにも平等に与えられていることを忘れてはいけません。

競争が激化する年末年始に、どうすれば優位に立つことができるのでしょうか。その答えは、販売促進からオペレーション、決済に至るまで、すべての要素を正しく整えることにあります。

ここでは、2025年の年末年始商戦を制するために、Omiseからのヒントをご紹介します。

1) 繁忙期にお客様を獲得するには?

アフィリエイトプログラムやインフルエンサーマーケティングといった新しい手法が登場しているとはいえ、販売促進は昔も今も重要なビジネス戦略です。希少性や限定性を演出できる手段として、セールやキャンペーンに勝るものはありません。

  • タイミングを見極める:年末年始は、イベントが目白押しです。すべてのイベントに全力投球するのではなく、タイムセールのような短期戦術と、ポイント制度のような長期戦略をうまく組み合わせて、イベントごとに施策を戦略的に配置しましょう。
  • セール疲れに注意:過度なセールやキャンペーンは逆効果になることがあります。お客様が「セールを待ってから買えばいい」と考えるようになり、正規価格での購入を避けるようになってしまうと、自店舗の価値が下がるリスクがあります。
  • 越境EC(クロスボーダーショッピング)を意識:国内の市場だけでなく、海外の顧客にも目を向けましょう。Metaの調査によると、年末には96%の越境EC利用者が、新しいブランドを試すことに前向きだと答えています[1]。地域ごとのニーズに合わせて施策を設計し、国境を越えて響く販売促進を目指しましょう。
2) リピーターを増やすには?

在庫は?確認済み。配送業者は?準備OK。これらは繁忙期前に確認しておくべき基本事項です。ここからは、オペレーションで差別化するために欠かせない点についてお話ししましょう。セールやキャンペーンでお客様の目を引くことはできますが、実はスムーズな購入体験こそがリピーターにつながる鍵です。

  • オムニチャネル対応:今どきの消費者は、ブランドの自社サイト、オンラインショッピングモール、実店舗を行き来しながら買い物をします。全チャネルで在庫情報を同期させたり、オンラインで注文して店舗で受け取るといった選択肢を提供したりすることで、販売機会を取りこぼさずに済みます。多くの顧客がレビューを参考にオンラインで購入する一方で、5人に2人は「購入前に実物を試したい」と考えています[2]
  • モバイルファースト:2024年のオンライン売上の約70%は、モバイルデバイス経由と見られています[3]。 数回のタップで購入まで完了できるような、スピーディーでモバイルフレンドリーなサイトやアプリは、今や必須です。
  • 24時間対応のカスタマーサービス:スタッフには、各種キャンペーンやセールの詳細、配送の締切日、返品・キャンセルポリシーについて十分に理解させておきましょう。繁忙期中、お客様は30分以内の回答を期待しています[4]。対応体制を強化するために、シフトの追加や、チャットボットを活用した24時間対応の問い合わせサポートも検討しましょう。注文状況の確認など、基本的な問い合わせは自動化するのが効果的です。
3) 顧客離れを防ぐには?

販売機会を逃してしまう主な要因は何でしょうか。多くの場合、支払いのタイミングで顧客離れが発生しますゲスト購入ができなかったり、今まで書いてなかった手数料が表示されたり、希望する決済方法が使えなかったりと、購入プロセスにおけるストレスはコンバージョンに大きく影響します。だからこそ、スムーズな決済体験が「売上につながるか、失注するか」を左右するのです。

  • どんなときでもスムーズな決済体験を:リダイレクトを伴う複雑な購入プロセスは、損失の大きな要因です。実際、55%の買い物客が、支払い情報や配送先の再入力を求められるとカートを放棄すると報告されています[5]。理想は、モバイルファーストで、ワンクリック決済に対応したシームレスな決済体験の提供です。そこで役立つのがOmiseのソリューションです。Omiseのネットワークトークン化技術を使えば、顧客は決済情報を安全に保存でき、次回以降はワンタップで購入が完了します。
  • 繁忙期に強い決済基盤を:年末年始の書き入れ時には、通常の数倍もの取引が発生します。わずか数分間のシステム停止でも、大きな損失になりかねません。調査によると、40%の消費者が決済失敗後に購入を中止し、33%はその店舗での再購入を試みないと回答しています[6]。そのため、オートスケール対応のインフラとスマートルーティング機能を備えた決済サービスの導入が不可欠です。
  • 多様な決済手段を提供する:2024年の調査によると、77%のお客様が希望する支払い方法がない場合、そのサイトから離脱してしまうそうです[7]。Omiseなら、クレジットカードや銀行振込などの従来の方法はもちろん、電子ウォレット、QRコード決済、BNPL(後払い)などの最新の決済手段にも幅広く対応可能です。
  • リアルタイムの情報と迅速な問題解決:繁忙期には、返金やチャージバック(異議申し立て)も増加します。使いやすいツールがなければ、これらの対応に追われ、社内の作業効率は大幅に低下してしまいます。リアルタイムで情報が反映されるOmiseのダッシュボードなら、問題を早期に検知し、返金・チャージバックの処理を簡素化できます。部分返金にも対応しているため、全額をキャンセルすることなく、必要な分だけ返金することも可能です。顧客満足度を維持しながら、業務の効率化も実現できます。

派手なキャンペーンを打つことだけが、年末年始商戦を成功させる秘訣ではありません。本当に重要なのは、お客様の購買体験のすべてのステップがスムーズに機能することです。適切なキャンペーンの計画からオペレーションの準備、信頼できる決済サービスの選定に至るまで、あらゆる要素が成果に直結します。事前にしっかりと計画を立て、柔軟に対応し、顧客体験を最優先に考えるビジネスこそが、年末年始商戦を成功のうちに締めくくることができるでしょう。

Reference

Meta. (2022). Cross-Border Business Guide. UNESCWA Website. https://www.unescwa.org/sites/default/files/event/materials/CBB-Playbook-2022.pdf

nShift. (2022, July 7). 40% of consumers want to “try before they buy.” nShift. https://nshift.com/press/40-of-consumers-want-to-try-before-they-buy

Hirz, J. (2025, July 29). Mobile eCommerce Stats in 2025: What percentage of eCommerce sales are on mobile devices? OuterBox. https://www.outerboxdesign.com/articles/digital-marketing/mobile-ecommerce-statistics/

Unbabel. (2025, August 6). Peak season: A hard day’s night for customer support - Unbabel. https://unbabel.com/sv/peak-season-a-hard-days-night-for-customer-support/

Blankenship, W. (2023, December 13). 21 cart abandonment statistics to help build your 2024 strategy. Drip. https://www.drip.com/blog/cart-abandonment-statistics

PYMNTS. (2024, September 20). 77% of shoppers say ‘No sale, bye’ if preferred payment option missing. PYMNTS.com. https://www.pymnts.com/news/payments-innovation/2024/77-percent-of-shoppers-say-no-sale-bye-if-preferred-payment-option-missing/