Ananda development
現在ウェブサイトでのショッピングは生活の一部となっています。消費者はこれからも、これまで以上にオンラインでのショッピングを楽しむことでしょう。あなたもそのお一人ではないでしょうか。例えば、今、頭に浮かぶ商品をサイトで検索してみると、ほぼ全てがオンラインで入手可能であることに気づきます。オンラインショッピングは、自分のペースで店舗の各ページを閲覧できる柔軟性のある使い方だけでなく、顧客が商品と価格を自分で比較し、快適な家から外出することなく便利に決済を完了できるという利便性を持っています。
オンラインショッピングは、衣料、小物などの日用品に限定され利用されてきたというイメージがありますが、今では「不動産物件」のような規模の大きい、より豪華な商品もオンラインで取引されています。例えば、アナンダデベロップメントはタイの大手不動産開発会社で、バンコク全域の一等地に分譲マンションプロジェクトを持っています。同社は、ネット上の予約システムにオンライン決済を取り入れ、合理化されたビジネスを提供することにおいて業界内で主導的な役割を果たしています。
大きな影響があるプレセール
「住宅開発事業において、プロジェクトを始めるための一般的な方法はプレセール(先行販売)を実施することです。投資家はプロジェクトの開始日に、直接自分で選択した物件を当社のウェブサイトから予約することができます。こうしたイベントは多くの場合大量のアクセスが集中するため、ピーク時に大量のトランザクションを処理できるシステムの確保が非常に重要です。プレセールにおいては、システムのクラッシュ、決済システムのダウン、その他いかなる種類のエラーも生じないよう準備する必要があるのです。」
「私たちは、当社のお客様にとって最も適したオンライン予約、決済プロセスをご利用いただきたいと思っていますが、それは単に決済ができれば良いのではなく、お客様が「便利に」そして「安全に」ご利用いただける必要があります。ですから、このビジネスにおいて特に重視するのは、アクセスが最も集中する時間帯に、決済事業者からの十分な拡張性とサポートを提供してもらえるのか、ということなのです。しかも、一日中絶え間なく取引がありますので、その全てにビジネスとして対応できるように用意しておく必要もあります。」
「2017年にアナンダデベロップメントがOmiseと提携して以来、複数のプレセールイベントで協働してきました。上記のように我々が必要としていた要件は、Omiseを通してお客様に提供することができています。最近AsokeのIdeo Rama9が販売開始となりましたが、サービスを中断することもなく、15分で完売となりました。」
不動産開発業者がオンライン予約の際によく直面する問題
「多くの場合、当社の運用チームは顧客の予約状況を追跡することはできません。つまり、顧客が決済ページにアクセスすると、第三者が運営する決済ページに遷移し、そこで決済を完了するための情報が顧客によって入力されるのですが、これが悩みの種でした。つまり、決済が完了したのか否か、バイヤーがどんな問題を抱えているのか、なぜ当社のホームページを離脱したのか、こういった点を判断することが出来ないのです。実際、顧客がなぜ当社サイトから離脱するのか、その原因を特定できないこと自体が、本事業にとって損失と考えられます。」
「ショッピングを「旅」に例えるなら、「決済」は乗り越えるのが最も難しい箇所と言えます。プレセールが開始され、アクセスが流入したその瞬間から、大部分は「決済」と呼ばれる同じ目的地に向かうことになります。当社側からはウェブサイトがアクセスを処理できていることを保証できるものの、パートナーである決済ゲートウェイも果たして同じレベルで処理してもらえるのか、その点はとりわけ重要な判断材料となります。緊急要件に繋がりかねない稼働中断や、また処理速度の低下などの問題は、到底許容することができないものです。」
Omiseがどのように役立っているか
「OmiseはAPIファーストの決済プロバイダーです。Omiseとシステムを統合することで、シームレスかつ安全にオンライン決済ができるようになりました。Omiseは多様な決済APIを提供していますので、決済機能を当社既存のワークフローに統合することができました。当社の運用チームは同じ管理画面で作業しながら、必要な決済情報にアクセスできます。これにより、チームのトレーニングを何度も行うという手間が省けます。」
「Omiseを使用すると、各顧客の決済状況をリアルタイムで確認できます。特にOmiseのCharge APIは優れていて、課金の状態を知らせるだけでなく、当社の顧客が直面しているエラーの種類まで判断してくれるので、サポートチームが適切な解決策を見つけるのに役立っています。」
上の表は、課金失敗の原因となり得るエラーを表示しています。エラーとして表示されている内容から、例えばクレジットカードの限度額に達している、カード所有者がワンタイムパスワードを間違えて入力した、などの理由が分かります。課金が失敗した原因が分かりますので、サポートチームはカード所有者に連絡し、すぐに修正を促すことができます。また、顧客が物件に興味がなくサイトを離脱した際には、当社システムは予約されていたその物件を他の購入予定者に紹介することができます。
Phonganan氏はさらに、「予約状況を特定できないことはマイナス要因です。顧客が必要とする時に適切なサポートを提供できませんし、キャンセルされた物件を次の顧客にタイムリーに紹介することも難しいでしょう。」と述べています。
「21世紀のライフスタイルは、まさにスピードと利便性を追求する時代です。私たちはOmiseとの提携で、セキュリティを犠牲にすることなく複雑な決済プロセスを合理化することができました。」
ソース: Techsauce